失われた日本魂―超古代史が今、静かに動き出す

いぬまきの雄花と実

 

みなさんは「イヌマキ」という樹木をごぞんじでしょうか?
槇(まき)と言えば、有名なところでは、「高野槇(こうやまき)」や羅漢槇(らかんまき)」。多くの方が、「「イヌマキ」なんて知らないよ。」とおっしゃると思います。

 

ところが、阿波古代史研究家の中で古い神社を研究されている方は、「境内にイヌマキが植えられていない神社は研究対象から除外する。」というほど大切な木なのです。現代は榊が神社で使われていますが、「古代においては「イヌマキ」は神社の境内の「ご神木」でした。沖縄では、今でも神棚に「イヌマキ」を備える風習があるそうです。学術的にもマキ科の植物はイヌマキしかなく、高野槇はコウヤマキ科でマキ科ではありません。何らかの勢力が槇を蔑むために「犬」という字を足したとみられています。

 

古事記にイヌマキに関するエピソードがあります。

 

神功皇后が朝鮮出兵をしようとして港に停泊していたが、どうにも嵐が収まらない。そこで天照大神にご神託をすると、「瓢(ひさご:ひょうたんのこと)に槇の灰を詰めて、柏の葉のひらでに箸を添え、海に流せよ。」と出たので、その通りにすると嵐が静まり、出帆できたとあります。

 

ここでの「槇」がどうやら「イヌマキ」と推察されます。「高野槇」や「羅漢槇」は高尚な名前ですが、仏教由来の名称。神功皇后に時代には、まだ仏教は伝来していません。

 

なぜイヌマキの木がご神事に使われていたかというと、「イヌマキ」の灰ですが、イヌマキそのままでも波動が高いのですが、「灰」にすると、驚くべき波動上昇をするのです。通常灰はグレーや黒ですが、イヌマキの灰は純白を呈します。それでご神事などで使われていたのでしょう。

 

我が家には鉢植えですが、6本の「イヌマキ」があります。ホームセンターでは売ってはおりませんが、「取り寄せ」きますので、ご興味ある方は手に入れて「イヌマキ」の灰を作ったり、神棚に供えたりしてみてくださいませ。



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