三種の御膳
践祚大嘗祭で献上される「三種の御膳(みけ)」のうち、
主膳二膳は阿波で作られた食材であった
本祭の儀式
祭の当夜、天皇は廻立殿(かいりゅうでん)に渡御し、小忌御湯(おみのおゆ)で潔斎して斎服を着け、深夜、悠紀殿(ゆきでん:千木は伊勢神宮外宮と同じ外削ぎ)に入る。悠紀殿には、南枕に布団(衾)が敷いてあり、沓と沓を載せる台も布団の北隣に置いてある。布団に置いてある枕の名は坂枕(さかまくら)という。この寝具類は神座、神の為に設けられたものであり、この中に天皇が直接入ることはない。悠紀殿では、神饌を神に供し、告文を奏して神と直会(なおらい)、つまり神に献じた神饌(お供え)を、天皇親ら(みずから)聞こし召す(食べる)のである。廻立殿に戻り、次いで主基殿(千木は伊勢神宮内宮と同じ内削ぎ)に入り、悠紀殿と同じことを行う。Wikipediaより抜粋
天皇が即位する儀式は生涯一度。その即位儀式(践祚大嘗祭)が大変重要な儀式です。その践祚大嘗祭(天皇の即位儀式)では、天皇が皇祖天照大神に献上され、ともにお食べになり、皇祖の霊威を体得されるための三種の御膳(みけ)があります。
天皇によっては戦乱等で践祚大嘗祭を行わずに天皇即位された場合もありますが、この天皇は「半帝(なかばのみかど)」と呼ばれ、半人前扱いされています。ですから正式な天皇になるためにこの御膳は儀式に欠かせないということになります。
その内容は以下の通りです。
天都御膳(あまつみけ)
阿波国忌部が貢進する高天原の産物の山幸
- 鮎喰川の鮎
- 木綿麻山(ゆうまやま)の木綿(ゆう) (現在、この木綿麻山は高越山と呼ばれています)
- 乾羊蹄:かもしかの肉
- 橘子(たちばなのみ)
長乃御膳(なかのみけ)
勝浦川流域、佐那県園瀬川流域、鮎喰川流域を古代から「阿波三渓(あわみたに)」と呼びますが、この東側の那賀郡から奉供されます。「長」は阿波国は旧名が長国(なかのくに)と呼ばれていたものです。
- 鰒:あわび
- 鰒鮨
- 細螺(したたみ):さざえ?
- 雲丹:うに
- 石華(いしのはな)等
遠つ御膳(とおつみけ)
淡路島(阿波へ行くための通り道)と紀州郡那賀郡(名前からわかるように阿波から同族が移住して住み着いた場所)よりの奉供
つまり三種の膳のうち、主要な海幸、山幸は阿波国のもののみ貢進され、残りひとつがその他遠い国の貢進物だということ。奈良など全く出てこず、伊勢神宮がある伊勢も単なる遠き第三国、本国は阿波国であるとはっきりとここで示されているのです。
その他の国の貢進は許されないこと、倭朝廷を築いた天皇家のルーツが阿波であったことが古式床しく連綿と受け継がれている天皇家の皇室大祭によって実証されていることなのです。
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