「世界の言語は元ひとつ」 安藤 妍雪著 今日の話題社 (http://amzn.to/Atj1yY)

この書は古神道の大家であった故小林美元先生の奥様に頂いた書です。著者は「安藤 妍雪」という女流書家であり、神代文字研究家が書かれた本です。

世界の言語は元ひとつ
世界の言語は元ひとつ

神代文字は現代では公式には存在しないことになっているのですが、何のことはない、宮内庁が神代文字を必要とするときはこの安藤さんにその書を頼むとのことです。世の中にないはずの文字を頼むのだから何とも奇妙なことなのです。

その本に書かれた内容は、それはもう社会的な地位や対面を超越したものです。この本によれば、地中海から出てきた謎の文字で書かれた石碑、アメリカ大陸の洞窟に書かれた意味不明の文字、東南アジアのお土産物店に置かれた木彫りの像の文字など、各国の言語学者が解読できない文字がすべて神代文字で読めるとのことです。数々の実例により、ほんとに世界の全ての文字がこの日本の神代文字を原点にしてできているのだと納得するものです。これは我々日本人のルーツを考える上で、とても貴重な書なのです。

そんなに重要な神代文字なのに、なぜ日本では漢字よりも以前に日本に文字がなかったということが定説になっているのでしょうか?

それは私が推測するに、神代文字がこの世に存在するのを認めてしまうと、神代文字で書かれた古文書、岩刻文字など、当時の為政者が隠したかった日本の古代史の真実が知られることを恐れたためだと思います。 後から国の実権を握った為政者は、自らの正当性を主張するために、過去の歴史を消そうとするのは世界中にある話だと思いますが、日本でも同様なことが行われてきたと思うのです。ですから逆に、神代文字を勉強していくことで本来の日本の古代史に触れることができると思うのです。ご興味ある方は、是非手に取ってほしい書だと思います。

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