阿波にある樫原神社が、ご祭神を神武天皇として延喜式内社に掲載されている唯一の古社です。
明治時代、奈良に橿原神宮ができた時、この徳島県阿波市土成町の鈴川山頂上にあった樫原神社はある日突然轟音とともに崩れ落ち、谷底に埋まってしまいました。それを村民が総出で掘り起し、現在の場所に鎮座させたと言われています。謎の轟音は地震の話がないだけに誰かによる爆破と思われます。
3枚目の写真には菊花紋が彫られております。こんな地方の山の中にある小さな神社に菊花紋が使われていることが不思議なのですが、ここが奈良の橿原神宮の元宮であって、古代から大事にされていた神武天皇を祀る神社だとわかれば、それも納得ですね。